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今回は「2025年 公共交通機関で行く 北海道の旅」その9をお届けします。
★前回の記事は こちら ★
フェリーおろろん2で天売島上陸
2025年8月12日、北海道に5つある有人島のひとつ「天売島」に上陸するため、羽幌港フェリーターミナルにやってきました。

乗船するのは14時発のフェリー「おろろん2」。運賃は2,520円で、御船印もゲットしました。
■参考:おろろん2 船内の様子


天売島は、北海道の日本海側、羽幌港の沖約30kmに浮かぶ周囲12kmの小島。所要時間は約1時間半です。

天気も海況もよく、小さなフェリーですが、ほとんど揺れませんでした。

航路の途中で、まずは隣の焼尻島に寄港。

水平線の彼方には、うっすらと利尻島の姿も浮かんでいました。

こちらが天売島。島の大部分は熊笹に覆われています。海から見上げると平べったく見えますが、最高標高は約180mで、実際に歩いてみるとアップダウンがそれなりにあるそうです。

おろろん2は定刻通り天売島に到着しました。滞在は1泊2日。翌日13時25分発のフェリーで帰る予定なので、島で過ごせるのは約22時間です。
1泊2日 天売マフレに宿泊
今回宿泊する宿は天売マフレ。旅行会社の西遊旅行が2025年春に開業した宿で、ネットから予約することができました。

GoogleMapによると、港から宿までは徒歩10分ほどの距離。歩いていける近さですが、宿のハイエースがわざわざお迎えに来てくれていました。

「天売マフレ」の「マフレ」は、天売島を象徴する鳥・ケイマフリのアイヌ語名「ケマフレ」が由来。ロゴのイラストは、絵本作家のあべ弘士さんが手がけています。

まずは敷地内にあるカフェ&ダイニング「海の宇宙館」棟でチェックイン。食事付き宿泊プランで予約した場合は、こちらで朝食や夕食をいただけます。我々は素泊まりで、料金は大人2人16,500円(税込)でした。

コテージが5棟あり…

我々が泊まるのはこちら。

中に入るとベッドに2つ。

ロフトにも布団が敷かれていました。

ユニットバスも清潔。

ケトルもあり、Wi-Fiもしっかり繋がります。この小さな島にこれだけ綺麗な宿があることは、それだけでかなりの魅力です。

こちらは本館。ケイマフリの赤い足をイメージしているという、赤いログハウスです。

コテージだけでなく、本館にも宿泊できる部屋があり、共有スペースはコテージ宿泊者でも自由に使えます。

ここには共有キッチンが備わっていて、調理器具や食器なども一通り揃っているので、自炊も可能です。

また、本館からは海を見ることが出来ます。
天売島を歩いて散策
時刻は17時。日が暮れるまで少しだけ、島を散策してみることにします。

まずやって来たのは港。天売島は、暑寒別天売焼尻国定公園に含まれる、世界でも有数の海鳥繁殖地。切り立った断崖と無数の岩礁が連なる西海岸には、絶滅危惧種を含む8種・約100万羽もの海鳥が、毎春繁殖のために飛来します。

1938年には、この繁殖地が国の天然記念物「天売島海鳥繁殖地」に指定され、1982年には国指定鳥獣保護区にも加わりました。

こちらは港にある天売観光売店。天売・焼尻両島を訪れた観光客数は、2016年が15,704人。その後、コロナの影響で減少し、2021年が10,500人、2022年が12,900人となっています。
■参考:1
■参考:2

飲食店や観光案内所もありますが、この時間は空いていません。

道路の真ん中に、やや大きめの鳥がいました。珍しい鳥かと一瞬期待しましたが、AIに確認すると「恐らくはオオセグロカモメかウミネコの若鳥。天売島ではごく普通に見られるカモメの仲間です」とのこと。

島民が暮らしているのは、隣の焼尻島と向かい合う、島の北東側の一帯。こちらがそのメインストリートです。

天売オロロンパークゴルフ場。オロロンとは「ウミガラス」という鳥のことで、鳴き声が「オロロン」と聞こえたところから、北海道ではこの愛称で親しまれています。絶滅が危惧されている海鳥で、現在の国内繁殖地はここ天売島のみ。フェリーの名前にもなっている、島のシンボル的存在といえるでしょう。

こちらは厳島神社、島で唯一の神社です。1804年、ニシン漁の安全を願って建てられたのが始まりとされています。全国にある厳島神社のうち最北かと思いましたが、宗谷地方にも厳島神社があるようです。
■参考:3

1804年に厳島神社が建てられているということは、江戸時代後期の段階で、すでに天売島で人々の暮らしが営まれていたことが分かります。

戦後のニシン漁全盛期にあたる1950年には2,260人もの人々がこの小さな島で暮らしていましたが、その後ニシンの不漁や本土への流出を背景に人口減少が進み、2020年にはわずか259人にまで減ってしまいました。
■参考:4

それでも漁業は盛んで、現在も島民の約3分の1が漁業に従事しています。次いで「宿泊業、飲食サービス業」「教育、学習支援業」に従事する人が多いです。

こちらは天売高校。1954年に設立された定時制高校です。高校の公式Instagramによると、日本で一番小さな高校で、20206年度は全校生徒が10名とのこと。

天売島で食品や日用品を扱う商店は二軒あり、そのうちのひとつがこちらの川口商店。1895年の創業で、現在は6代目が引き継ぐ、島の老舗です。

こちらがもうひとつの三浦商店。

床屋さんもありました。

羽幌町天売支所。

駐在所もあります。

島で唯一の信号機。歩いていてもほとんど車は来ないので、おそらく子どもたちの教育用。近くに小中学校があるはずです。

ありました。こちらが天売小中学校。2026年度の全校生徒は小中合わせて7名。1884年に小樽から講師を招き学童に授業を開始し、1892年に天売簡易小学校として開校した学校です。

天売郵便局まで歩いて散策終了。ATMがあるので、ここで現金を下ろすことも出来ます。

夕食は持参していたパックご飯とカップ麺。翌日は早朝から島を歩いて1周するため、早めに就寝しました。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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