観光アイデアノート

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黒部川と水力発電所建設の歴史~目的はアルミニウムの精錬だった|観光アイデア教科書 vol.34

黒部ダムが「黒部川第四発電所」ということは、「第一」から「第三」までの発電所も存在します。黒部川第一発電所にあたるのは1927年に建設された柳河原発電所。もともとは、東洋アルミナム株式会社がアルミニウム精錬に必要な電力を供給するための発電所でした。今回は東洋アルミナムによる黒部渓谷の開発の歴史をご紹介します。
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日本海以上?太平洋が荒れる理由~黒潮・季節風・台風の関係|観光アイデア教科書 vol.33

冬の日本海と言えば「荒れている」というイメージを持っている人が多いはず。一方、夏の日本海は穏やかで、年間を通じて見ると、太平洋もなかなか荒れていることはあまり知られていません。これは年間を通じて流れる黒潮と、夏の台風と西高東低の冬型の気圧配置による季節風の影響。冬の太平洋側は晴れていても荒れています。
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日本に吹く風~季節風が発生する仕組みと偏西風・海流の関係|観光アイデア教科書 Vol.32

偏西風が地上(海面)で吹かなければ、海流が発生する原因を説明することが出来ません。日本各地に吹く風を見ると、夏と冬で風向きが真逆になっている場合があります。季節によって決まった向きに吹く風を季節風と言います。偏西風は地上で感じられないのではなく、「地表付近では季節風が偏西風に優る」という認識が正しいようです。
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地上で感じられるのか?偏西風(ジェット気流)が発生する理由|観光アイデア教科書 Vol.31

羽田から沖縄へ飛行機で行く場合、行きと帰りで所要時間が異なります。これは上空に吹く偏西風(ジェット気流)の影響とされています。空気の性質や地球の自転、気温、気圧など、様々な要素が掛け合わさることで、偏西風は発生しています。今回は偏西風とジェット気流についてまとめました。地上でも風を感じることは出来るのでしょうか。
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冬の沖縄は意外と寒い!北風が強く曇りの日が多い理由|観光アイデア教科書 Vol.30

冬の沖縄は意外と寒いです。常夏と思われがちですが、冬は夏よりも10℃近く下がります。そうは言っても5月の東京と同じくらいの気温。「なんだ、やっぱり暖かいな」と思われるかもしれませんが、冬の沖縄には、実際の気温よりも寒さを感じさせる2つの要素があります。今回は冬の沖縄が寒いと感じる理由をまとめました。
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沖縄 文化観光の課題~まずは琉球と中国の歴史関係を知ること|観光アイデア教科書 Vol.29

今回のテーマは「沖縄の文化観光」です。ネットで「沖縄 文化 観光」と調べてみても、おすすめスポット(場所)を紹介するばかり。文化の背景にある歴史などは全く紹介されていません。現在の沖縄文化に大きな影響を与えている琉球王国と中国。基礎知識として琉球がどんな歴史を歩んできたかを知ることで、文化の面白さや価値は見えてきます。
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鎖国から明治政府へ~ペリー来航から台湾出兵までの流れが重要|観光アイデア教科書 Vol.28

小笠原諸島や沖縄をはじめ、日本の離島を巡っていると、戦争の遺産に出会うことが多く、その歴史を知ることで島旅を深めることが出来ます。今回はペリーが日本にやって来てから、台湾出兵までの流れをまとめました。幕末に締結された不平等条約改正を目指すため、明治政府は軍備を強化。これに触発された中国(清)も軍備を強化していきます。
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五島・教会巡りの基礎知識 ザビエル来日からキリスト教禁止まで|観光アイデア教科書vol.25

五島列島といえば「教会」が有名です。五島列島には51のカトリック教会があり、 2018年には世界文化遺産にも登録されました。潜伏キリシタンとは、キリスト教信仰が禁じられる中で、密かに信仰を続けた人たちのこと。今回は【日本人とキリスト教の出会い】から、キリスト教が禁じられるまでの流れを確認します。
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沖縄の亜熱帯海洋性気候とは何か 地理学的に気候帯を分析する|観光アイデア教科書 Vol.24

国や沖縄県から出ている資料では「沖縄は亜熱帯海洋性気候である」と紹介されることが多いです。しかし、ケッペンの気候区分には亜熱帯がありません。正確には、沖縄の気候はAm(熱帯モンスーン気候)またはCfa(温暖湿潤気候)、生物地理学的には東洋区(熱帯)、年間の気温差が小さい海洋性気候となります。
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島旅ランキングを考察 おすすめは橋で繋がっていない島|観光アイデア教科書 Vol.23

先日、じゃらんより「8/1は島の日!もう一度行きたい島旅ランキング」が発表されました。この結果を参考に、今回は【日本の島】、そして【島旅】について考えます。もう一度行きたい島ベスト5のうち3つが、「橋で繋がっている島」となったのは、離島への関心の低さや、島旅経験の少なさが露呈された結果とも言えるでしょう。