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今回は「伊平屋島旅行記」その5をお届けします。
★前回の記事★
伊平屋島のシンボル「念頭平松」へ
9時出港の船で伊平屋島を出る予定でしたが、乗り遅れたので、次の13時の船まで暇になりました。

そこで、レンタサイクルを借りて、島の北部を巡ることに。
こちらは、港の目の前にあるお店ですが、船の出入港前後しか開いていないようで、電話をしてみると、すぐに担当の方が来てくれました。

ギア付の自転車で、料金は1時間300円。
「船が出港する時間まで借りたい」と伝えたところ、2時間分600円で貸していただけました。

目指すのは「念頭平松」。
パンフレットには「伊平屋を代表する観光名所」と書かれています。
港からの距離は約5kmなので、30分程度で行くことが出来ます。
自転車で伊平屋島を走る
ということで、自転車の旅スタート。

こちらは、島で唯一の中学校。小学校もすぐ近くにあります。
そして、島の学校の近くに設置されているものといえば…

島で唯一の信号機です。

この通り、車や人はほとんど通りません。
小さな島の信号機は、交通整理のためではなく、子供たちの教育のために設置されています。

まえどまりスーパー
小さな離島にある、こうした商店の特徴には、以下の4点があります。
- 薄暗い
- 独特のにおい
- 値札がない
- 工具系も売っている
島旅好きの人は共感出来るはずです。まえどまりスーパーもそんな感じでした。

集落を抜けて、のどかな景色の中を走ります。
田んぼの景色 ~米と沖縄~

こちらの写真は、歩道の柵の向こうに、さとうきびが広がる景色を撮ったもの。

こちらの写真は、上の写真と同じように見えますが、よく見ると、さとうきびではなく田んぼ。
まっすぐ伸びる道の、片方はさとうきび、もう片方では、米の栽培が行われているのです。

伊平屋島では、温暖な気候を生かして、米の二期作が行われており、ひとめぼれとちゅらひかりという品種が収穫されます。
日本で米の二期作が行われているのは沖縄だけ。
沖縄のお米は「日本一早い新米」として、6月に流通し始めますが、米の収穫量は、47都道府県で東京都に次ぐ少なさとなっています。

ここで少々、沖縄と米栽培についてのお話を。
こちらの写真は、沖縄本島南部・南城市に今もある、沖縄で最初に作られたという水田です。
『沖縄の畑=サトウキビ畑』のイメージが普及していますが、戦前の沖縄では、稲作も広く行われていました。

戦後の焼け野原からスタートする際 、米を収穫するためにはまず、田んぼの整備が必要でした。
一方サトウキビは、沖縄の土壌で、ある意味「勝手に育つ」もの。
1950年中頃から、砂糖の値段が上がり、かつGHQ統治下の沖縄では、海外からの安価なお米が輸入されていました。
こうした状況で、稲作ではなく、さとうきび栽培が広まったのです。

山と川と田んぼ、そして少々の家々。
沖縄ではなく、内地の田舎にいるような気分になります。
こうした景色が見られるのは、地形や文化的な背景よりも、「米栽培が行われているから」と言えるでしょう。
畜産も盛ん

歩道にドンと置かれた牧草ロール。
牧草ロールは、北海道でよく見られるイメージがありますが、実は沖縄でも、あちこちに置かれています。

黒毛和種がいました。
伊平屋島で生まれ育った牛は、「おきなわ和牛」というブランド牛になって出荷されます。
沖縄の離島では、他にも、八重山諸島にある「黒島」が『人よりも牛が多い島』として有名です。
★参考:黒島旅行記★
伊平屋島のシンボル・念頭平松
「念頭平松」に到着しました。

樹齢およそ280年とも言われるリュウキュウマツで、高さ8m、最長幅28m、幹の太さ4.5mにもなります。
長年、沖縄の激しい台風にも耐えて、ここまで成長し続けてきたと考えると凄いです。

念頭平松の周囲は柵で囲まれており、その周囲をぐるっと1周することが出来ます。

2016年には、国の天然記念物に指定され、伊平屋島のパンフレットの表紙にもなっています。
伊平屋島のシンボルとも言えるでしょう。

やはり、多くの人が訪れるのか、とてもきれいなお手洗いがあります。
ちなみに、入場料はかからず、いつでも手軽に見学することが出来ます。

念頭平松を見た後も、まだ時間的に余裕があったので、ここからさらに島の北へ、北端にある「久葉山」を目指すことにしました。
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今回はここまで。 本日もありがとうございました。
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