沖縄の聖地・フボー御嶽へ!アマミキヨが降り立った神の島 久高島を日帰り観光|2017 旅行記5

旅の思い出

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今回は「2017年 九州・沖縄の島を巡る旅」旅行記その5をお届けします。

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沖縄・久高島上陸!

2017年11月27日、午前中は鹿児島空港から那覇空港へ。到着後は夕方の船で大東島へ行く予定でしたが、フェリーの出港が1日延期となったので、急遽那覇に1泊。

翌日は夕方の船の時間まで、那覇の近くにある離島「久高島」へ渡ることにしました。

路線バスに揺られて安座間港に到着。ここまでは那覇バスターミナルから1本で来ることが出来ます。

本島から久高島までは30分もかかりません。はフェリーと高速船を合わせて1日計6便運航しており、往復料金も1,480円(フェリーだと1,300円)とお得。沖縄で最も手軽に上陸することが出来る島のひとつです。

9時半に久高島上陸!13時のフェリーで帰りますが、それほど大きな島ではないので、滞在時間3時間半の日帰り滞在でも、徒歩で十分観光することが出来ます。

まずは港から3kmほど歩いた先にある島の最北端・カベール岬へ。

ちなみに、こちらが遠くから見た久高島。沖縄ならではの隆起サンゴ礁で出来た、平べったい島であることが分かります。レンタサイクルもあるので、自転車で島を巡るのも良さそうです。

整備されていない道、瓦屋根の古民家、うっそうとした木々、どこかで焚かれている火の煙… この写真だけ見ると、まるで海外のような雰囲気が感じられます。

集落を抜けるとこんな感じ。電柱もなく、広い空が広がっています。

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11月下旬で、鹿児島は寒かったですが、沖縄の日差しはまだまだ夏を感じさせます。歩いていると汗をかくので、水分は忘れないようにしなければなりません。集落には商店や自動販売機もあります。

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途中からは海沿いのロマンスロードへ。

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約600mの遊歩道が整備されており、沖縄らしいコバルトブルーの海を見ながら歩くことが出来ます。ちなみに、写真手前の植物は、沖縄や小笠原諸島の海沿いに自生している「クサトベラ」。

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足元に「オカヤドカリ」という、天然記念物のヤドカリがいました。日本では沖縄と小笠原諸島にしか生息していないと言われています。

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最後は1本道。この先に久高島の最北端・カベール岬があります。

アマミキヨが降り立った神の島

色々と寄り道しながらだったので、1時間半ほどかかって到着しました。

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カベール岬(ハビャーン)には、琉球開闢の祖・アマミキヨさんが、天(ニライカナイ)から降り立ったという伝説があることから、久高島は「神の島」とも呼ばれています。

こちらは対岸にある玉城城跡から撮った、朝陽に照らされた久高島。アマミキヨさんは天帝から与えられた土や石、草木を使い、多くの島を作ったそうで、これが現在の沖縄(琉球)の始まりと言われています。

アマミキヨさんが久高島の次に上陸したのは、南城市にある百名ビーチ。

現在はアマミキヨ上陸の証として、海中に「ヤハラヅカサ」と書かれた石碑が設置されており、干潮時のみその姿を見ることが出来ます。島を作ったアマミキヨさんは、次に森を作り、そこに神々を祀る御嶽(祭場)を置きました。

沖縄の聖地・フボー御嶽

こちらは久高島にあるフボー(クボー)御嶽。神々への感謝の心と、人々の安寧を願う場所として、琉球王府や島の人々によって、昔から大切にされてきた場所です。琉球開闢七御嶽のひとつで、斎場御嶽と並ぶ沖縄でも最高の聖地とされています。

島の人の立ち入りも禁止されていますが、最近は「パワースポット」として有名になり、観光客がフボー御嶽に立ち入る、いわゆる『観光公害』が発生しています。

令和2年の沖縄県観光要覧によると、久高島の観光客数は年間約7万人。ポスターや多言語看板、船内の映像などで、フボー御嶽への立ち入り禁止が呼び掛けていますが、なかなか観光客のマナーは改善されないようです。

久高島を日帰り観光

アマミキヨさんが女性であったことから、沖縄では女性に神の霊力が宿ると言われ、昔から神事を執り行うのもノロ(祝女)と呼ばれる女性だけでした。

久高島には、島で生まれ育ち、島出身の男性に嫁いだ30歳から41歳までの女性が、家族を守るための霊力を授かるための行事「イザイホー」があります。

こちらは2020年の国勢調査から作成した久高島の人口ピラミッド。イザイホーは600年以上前から、12年に1度行われていたそうですが、1978年以降は「該当者なし」ということで、実施されていません。

久高島が属する南城市の人口推移を見ると、今後も人口は増加傾向が続くようです。

■参考:沖縄南部は人口増加地域

しかし、久高島の人口は2005年以降は減少傾向にあります。そして、人口ピラミッドからも分かる通り、高齢化も深刻です。人口が増加していると言われる沖縄ですが、それはほんの一部の地域だけで、離島や北部エリアには、人口減少・高齢化の波が押し寄せています

こちらは久高島小中学校。小学校14名、中学校14名の生徒がおり、うち11名が山村留学生とのこと(令和2年4月)。

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郵便局は「The 沖縄の離島」という雰囲気。

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ネットも整備され、商店や診療所もあり、さらに那覇にも近く、久高島は比較的便利な離島だと思います。

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久高島には「久高島土地憲章」があり、個人で土地を持つことが出来ず、集落(字・あざ)が管理しています。土地の利用権を享受出来るのは、『先祖代々からの島民とその配偶者』『既に島へ定住していて、字の承認を得た人』という条件があるため、移住者が暮らすにはハードルが非常に高いのです。

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こうした問題は久高島だけでなく、全国の田舎に共通するようなことです。例えば「仏壇がある」という理由で、多くの空き家が放置された状態となっています。

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短い時間でしたが、島の最北端まで歩いて往復することが出来たので良かったです。

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沖縄本島・那覇へ戻り、続いては大東島へ。沖縄では古くから、遙か東の海の向こうにニライカナイがあると信じられており、大東島は伝説の島という意味で「うふ(大)・あがり(東)・じま(島)」と呼ばれていました。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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