沖縄移住は辛い?闇がある?20代移住2年目を振り返る 沖縄暮らしの現実は孤独との闘い

南国日記~沖縄移住の記録~

ブログをご覧いただきありがとうございます。

2020年12月19日、本日で沖縄に移住して丸2年が経ちました。今回はその感想を綴ります。

★参考:移住1年目の感想は こちら

20代沖縄移住2年目の振り返り

沖縄移住から1年が経ったときも「あっという間」でしたが、2年目も「あっという間」でした。今も日常生活の中で様々な発見があり、それらを旅行者の気分で楽しむことが出来ています。

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2020年1月1日は、小笠原諸島へ向かうおがさわら丸の船内で迎えました。こうして定期的に沖縄県外に出ているので、未だ旅行者の気分で、沖縄を楽しむことが出来ているのかなと思います。

■ 参考:年末年始 小笠原諸島の旅

1月末には長崎県・対馬へ。これだけ旅行をしていて、しかも沖縄に住んでいると、「学生?」「お仕事は何してるの?」とよく聞かれますが、節約が得意なだけです。沖縄の平均的な賃金で働いています。例えば車を持たず、原付で生活をしているのも節約手段のひとつです。

■ 参考:2020年1月 対馬の旅

2月は東京へ。コロナが日本に上陸し、東京ではすでに皆さんマスクを着用していました。

そして3月に入るとコロナが本格化。与論島で毎年恒例の「ヨロンマラソン」にお手伝いで参加する予定ですが、それも中止になり、しばらく沖縄県外へ出ることが出来なくなりました。

しかし、沖縄にいても楽しめることは色々とあります。3月は毎年恒例のホエールウォッチングへ。今年もザトウクジラに出会うことが出来ました。

■参考:沖縄でホエールウォッチングに参加してきた

その後は沖縄県外どころか、外出さえも気を遣う状況となりました。ずっと部屋に居ると、沖縄感ゼロです。5月になると、気温も東京と変わりません。GWの終わり、原付で沖縄の有名観光地を巡ってみましたが、どこも閉鎖されており、レンタカーもほとんど走っていませんでした。

■参考:コロナ禍の沖縄を観光してみた

7月にようやくコロナが落ち着きを見せ、GoToキャンペーンがスタート!私も旅を再開し、まずは路線バスだけで沖縄本島最北端「辺戸岬」に行ってみました。

■参考:路線バスだけで辺戸岬へ行く旅

9月からはいよいよ飛行機に乗って沖縄県外へ。日本中に飛ぶことが出来る那覇空港の利便性は、本当に素晴らしいと思います。

■参考:2020年 LCCで日本1周の旅

沖縄移住の「闇」「失敗」「現実」?

という感じの、沖縄移住2年目でした。

コロナの影響で移動の制限はありましたが、歩いて行ける範囲にこの海が広がっていて、綺麗な夕焼けを見ることが出来るのは贅沢なことです。「コーヒー農園のお手伝い」というような、沖縄でしか出来ない日常も継続しており、充実した沖縄生活を送ることが出来ていると思います。

■参考:沖縄コーヒー農園のお手伝いに行ってきた

しかし「沖縄移住」でググると、検索候補に出てくるのは「闇」「失敗」「現実」などのネガティブな言葉。そしてネガティブな内容の記事がたくさん出てきます。これはシンプルに、ネガティブな記事の方が閲覧数を稼げるからです。

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沖縄暮らしの良いところは、調べなくても何となく想像が付きます。すでに沖縄移住に興味を持っている人は、移住のメリットをわざわざ調べる必要がありません。情報収集をするのは、沖縄移住に憧れを持ちながら、なかなか一歩を踏み出せない人です。そうした人たちは不安を解消するため、沖縄移住の悪い点(ネガティブ要素)を探そうとします。

ネットに書かれている「(ネガティブな)沖縄移住の現実」が、必ずしも正しいとは言えませんが、沖縄に移住して、そのまま住み続ける人は少ないのもまた事実です。2023年現在、結局私も東京に住んでいます。

辛いのは孤独との闘い

具体的な統計があるわけではありませんが、私もよく「いつまで沖縄にいるの?」と聞かれていました。沖縄に住む人にとって、移住者は一定の期間を経て出て行くのが、当たり前になっているのでしょう。

沖縄を出る理由は人それぞれ(私は「給料と休日」が欲しかった)ですが、あまり紹介されていないのは【孤独】です。私は未だ沖縄で友達が出来ていません。沖縄生まれ沖縄育ちの方々は、小さい頃からのコミュニティが強く、そこに入っていくきっかけがありません。

沖縄県には金城さんや比嘉さんに代表される「沖縄ならではの名字」が多いです。例えばこちらはゆいレールの駅ですが、「赤嶺」「安里」「儀保」「石嶺」は、沖縄の苗字としてもよく見られます。一方で、田中さんや佐藤さんはほとんどいません。差別されることはありませんが、自己紹介で苗字を伝えるだけで「沖縄の人」と「内地の人」と区別されるのは、日本で沖縄だけだと思います。

移住者同士のつながりもゼロ。旅や仕事、勉強や夢のことなどを語り合えるような人と、どこでどうやって出会えるのかが分かりません。移住後の孤独については、沖縄に限らず、日本中どこへいっても共通のことだと思います。

沖縄北部に行くと、令和の時代でも集落にこうした看板がある

ただ、私の住む沖縄本島中南部は微妙に都会です。例えば、私は隣の部屋にどんな人が住んでいるのかも知りません。田舎にありがちな「つきあい」もゼロ。畑の野菜や釣った魚を分けてもらうことはなく、食料は全国チェーンのスーパーやコンビニでゲットします。

一方で、わざわざ沖縄で友達を作らなくていいなとも思っています。その理由は、沖縄ならではの文化「模合(もあい)」です。

数名のグループで飲み会をするときは、全員がお金を出し、その月の代表者が全額を受け取ります。そして翌月の飲み会では、次の代表者がお金を引き継ぐ… これを繰り返してグループでお金を積み立ていく仕組みです。積み立てたお金は、飲み会メンバーの「いざ!」というときに使用されます。

沖縄では模合が想像以上に普及しています。一度模合を組んでしまうと、付き合いにお金がかかる上に、こちらもお金を積み立てているので、なかなか抜けることが出来ません。仲良くなった人と、いつの間にか「お金がかかる関係」になっていることも多いようです。

沖縄に住む人との付き合い方に悩む移住者は多いと思います。「沖縄の気候や景色は好きだけど、人だけは好きになれない」という話も、何度か聞いたことがあります。詳しくは綴りませんが、沖縄生まれ・沖縄育ちの方数名と一緒に仕事をすると分かるかもしれません。

現実を知るには冬の雨の日がおすすめ

沖縄移住に不安を感じる方は、ネットで調べるよりも「冬の雨の日の沖縄」に何度か足を運んでみるのがおすすめです。

宿泊する宿は、相部屋形式の安宿ではなく、ビジネスホテルの個室の方がリアルな沖縄移住体験になると思います。12月から2月にかけての沖縄は、冷たい北風が吹き、なかなか寒いです。風の影響がない部屋の中は、冬でも暖かいですが、外に出るときはコートやマフラー、手袋も普通に使います。

■ 参考:冬の沖縄が寒い件

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「雨の日」という点について。沖縄県の「快晴日数」は47都道府県で最も少ないです。曇りや雨の日は海を見ることもなく、1日中部屋の中で過ごすことになるかもしれません。また、沖縄は台風も多いです。台風の時は1日どころではなく、数日間部屋から出られなくなります

■参考:台風が上陸した日の沖縄の様子

繰り返しになりますが、部屋にいると沖縄にいることは感じられませんが、一方で孤独を存分に感じることが出来ます(笑)だからこそ「雨の沖縄の部屋の中で、数日過ごしてみる」ことは、移住を検討している段階で一度体験してみるべきです。

9時から18時まで週5で働いて、たまに残業もあるとすると、一般的に沖縄といってイメージされる【のんびりした雰囲気】は特に感じられません。私も普段は家と職場の往復なので、自分が沖縄にいることを忘れることもあります。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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