イルカの街・名護?沖縄にイルカはいるか その歴史を調べてみた 前編|2021年 沖縄旅行記

南国日記~沖縄移住の記録~

ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は「イルカの街・名護?」ということで、前編・後編にわたり、沖縄のイルカ文化をご紹介します!

イルカの街・名護?

原付で国道58号線を走らせ、名護市へやってきました。

そのまま少し走ると、「真謝川」を渡る橋があり、そこには【イルカ】のモニュメントが置かれています。

さらにその先、名護市街地の手前にも、道路沿いに「イルカの里」と書かれたイルカの石碑が置かれています。

名護警察署の看板にも「イルカの街」という文字が。

これまで私は、沖縄のイルカについて、ほとんど話を聞いたことがありませんでした。

イルカは沖縄にいるか

イルカが泳ぐ小笠原の海。船上からイルカショーを楽しむ。

こちらは私が小笠原諸島で撮影した映像。

沖縄はマリンアクティビティの宝庫。

本当にイルカがいるのであれば、「イルカと泳ぐ」という体験があってもあっていいはずです。

実際、沖縄の冬の海にやって来るザトウクジラは、ホエールウォッチング・スイムツアーに参加することで、野生の姿を見ることが出来ます。

しかし、いくら探しても、沖縄に「ドルフィンウォッチング・スイム」のツアーはありません。

一般的にも、日本で野生のイルカと泳ぐことが出来るのは、小笠原諸島、伊豆諸島の利島・御蔵島、石川県の能登島だけと言われています。

★参考:ドルフィンスイムとは★

イルカ(クジラ)の追い込み漁が行われていた

沖縄本島でイルカを見たり、一緒に泳いだりすることが出来る場所は、もとぶ元気村海洋博公園ルネッサンスリゾートオキナワ

海洋博公園では、無料でイルカショーを見ることが出来ます。

★参考★

しかし、今回私が知りたいのは、沖縄に「野生のイルカ」がいるかです。

飼育されたイルカがいて、「イルカの街」を名乗ることが出来るのであれば、日本全国に「イルカの街」が乱立する事態になりかねません。

と、言いたいところでしたが、沖縄でイルカを見ることが出来る3施設があるのも、名護市ではないのです(笑)

名護漁港へやってきました。ここの壁にもイルカの絵が描かれています。

なぜ名護がイルカの街と言われているのか。

その背景には、明治以降から1988年まで、ここ名護漁港を拠点に、大規模なイルカ(ピトゥ)の追い込み漁が行われていた歴史があります。

クジラとイルカが一緒に泳ぐ海 ~小笠原諸島・父島~

こちらはイルカとクジラが一緒に泳ぐ動画。

昔の名護湾には、ハンドウイルカなどもいたそうですが、捕獲されていたのは、ほとんどが「コビレゴンドウ(クジラ)」か「ゴンドウクジラ」だったと言われています。

つまり、厳密には、クジラ漁が行われていたのです。

海洋博公園・オキちゃん劇場 Short.ver

ちなみに、イルカはクジラの一種

4~5m以下のクジラをイルカと呼びます。

ただ、海洋博公園のイルカショーでも、「オキゴンドウ」というクジラが活躍しているので、その辺の定義はケース・バイ・ケースと言えるでしょう。

イルカは海の彼方の神からの贈り物だった

名護漁港にある謎の建物「ニライカナイ」にもイルカがいました。

ニライカナイとは、沖縄の海の彼方にあると信じられている理想郷の名称。

イルカもまた、海の彼方の神からの贈り物として意識されていました。

沖縄・海洋博公園 イルカに餌付けする体験(500円)

沖縄のノロ(女性神職)は、イルカの到来を祈願し、毎年旧暦の1月末か2月初めには、名護城にお神酒をあげて御願をたてていたそうです。

この御願が始まると同時に、皆さん漁の道具の手入れを始めていました。

小笠原諸島でイルカと泳ぐ(ドルフィンスイム)その1

イルカの肉は「寄り物」として、神に授けられた恵みであり、集落全員に平等に配られました。

つまり、名護でのイルカ漁は、自給や商売というよりかは、盛大な集落行事だったのです。

イルカ漁の時期は、イルカの血で、名護湾が真っ赤に染まったという話も出てきます。

【ちょっと衝撃映像】小笠原諸島でイルカに食べられそうになりました(ドルフィンスイム)その2

名護湾でイルカの自由捕獲が禁止される直前の4年から5年は、もう名護湾でイルカの姿が見られなくなっていたそうです。

1985年の名護市議会では、その理由として、乱獲などではなく、『海に向かって置かれたシーサーが原因ではないか』という、議員と市長による、沖縄ならではの答弁が行われています。

またこの時に、イルカの観光化についても、維持が難しいとして、同意されませんでした。

ということで、現在の名護湾で、野生のイルカを見ることは難しいことが分かりました。

しかし今でも、名護には、イルカを食べることを出来るお店があるので、後編では、そちらをご紹介します!

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

【参考文献】
沖縄県名護湾におけるイルカ追い込み漁の歴史と民俗 2009 中村羊一郎 静岡産業大学情報学部研究紀要

★後編はこちら★

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