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今回は【2019年 水納島旅行記】をお届けします。
沖縄北部・水納島（クロワッサンアイランド）へ
多良間島の近くにも、同じ名前の「水納島」がありますが、今回は訪れるのは沖縄本島北部、本部町・渡久地港から船で行く水納島です。
水納島の上空は那覇空港を離着陸する飛行機の航路になっているので、飛行機からも島を見ることが出来ます。そして、その特徴的な島の形から、水納島は別名「クロワッサンアイランド｣と呼ばれています。
2019年9月29日、原付を走らせ渡久地港にやって来ました。渡久地港は水納島行きの船だけでなく、那覇からの高速船・タクマ3が利用する港でもあります。
一方で、同じ本部町内にあり、那覇↔鹿児島航路や伊江島フェリーが利用する「本部港」とは別の場所にあるので、注意が必要です。
水納島行きの船は、時期によって運航本数が変わり、9月は1日4便の運航です。今回は朝一番、8時半の船に乗船しました。
■水納島フェリーの詳細は こちら
こちらが船内の様子。
新聞が積まれているのは朝一番の船ならでは。水納島の人口について正確な統計はありませんが、琉球新報の記事では21人（2020年1月）が暮らしていると紹介されていました。
出港から約20分で島が見えてきました。船が揺れることもなく、あっという間に到着です。
こちらは水納島に上陸してから最初に撮った写真。港でも船の底まで見えるほど、透明度が高い海が広がっています。
人口20人 観光客6万人の島
渡久地港で乗船券を購入する際、帰りの船の時間を指定すると、往復割引が適用されて少し安くなります。
私は10時半に水納島を出港する船を選んだので、島での滞在時間は1時間半！
しかし、水納島はとても小さな島です。レンタカーやレンタサイクルはありません。マリンレジャー目的でない場合、1時間半でも徒歩で島を巡ることが出来ます。
アップダウンはほとんどなく、島で唯一の坂道は、港から集落へ入っていく場所くらいでしょうか。ここを抜けると…
分かれ道になっていたので、まずは右に行ってみることにしました。
こちらは水納島小中学校。この時は開校されていましたが、2020年4月以降は休校となっています。沖縄県は子供が多く、人口も増加していると言われますが、それは沖縄本島中南部だけ。本島北部や離島は人口減少と高齢化の波が押し寄せています。
■参考：沖縄と地方創生
「水納」と書いて「みんな」と読みますが、昔は「水無」と書いたそうです。その理由は島に井戸がないから。沖縄には「井泉（カー）」と呼ばれる井戸が至る所にありますが、この島にはありません（現在は本島から水道が通っています）。
そんな水納島が本格的に開墾されたのは明治時代から。サツマイモの栽培で栄え、人口が100人を超えた時代もあったそうです。現在は農業ではなく、観光の島となっています。
令和2年の沖縄県観光要覧によると 水納島を訪れる観光客は年間6万人以上。この日の第2便もデッキまで人があふれるほどの大混雑でした。これに対し、島の人口は約20人なので、観光客が島にお金を落としていたら、島は相当潤っているはず。
「観光で稼げる島」と分かれば、移住者が殺到し、こうした島のアパートも順番待ちのような状況になるはずですが、実際は違います。必ずしも観光で地域は活性化しないということです。
私が上陸した時には誰もいなかった港の横のビーチにも、パラソルがたくさん立っていました。恐らく水納島の観光事業者の方は、沖縄本島を拠点としていると思われます。
また今回、私が水納島で使ったお金は船代の1,710円だけ。島内では一切お金を支払っていません。というのも、かろうじて自動販売機があるくらいで、商店や食堂などもなく、お金を使う場所がないのです。
こうした状況を、観光で地域を活性化させようとしている地域は知っておくべきだと思いました。
滞在時間1時間半 歩いて島を観光
舗装された道から砂利道になりました。
こちらの建物は何でしょうか。
建物の向こう側では煙が炊かれていましたが、何を行っているのかは分からず。
砂利道の先が草で塞がれてしまっていますが、かろうじて道は続いています。
ただし、途中にはハブに注意の看板もありました。草むらに入るときは十分な注意が必要です。
砂利道はここで行き止まり。美しい海が広がりました。
西の浜ビーチに到着！
GoogleMapでは「西の浜ビーチ」という名前が付いています。港からここまで850m、歩いて約15分です。
太陽が雲に隠れると…
海の色は少し暗めの深い青。そしてまた太陽が顔を出すと…
キラキラ輝くコバルトブルーの海になりました。
しばし海の景色を楽しんだ後は来た道をUターン。沖縄の方言で「西」は「北」を意味しますが、西の浜ビーチは島の北ではなく「西」に位置しているため、恐らく最近作られた地名なのでしょう。
草むらから音がしたと思ったらヤギでした。これは沖縄あるあるです。
クロワッサンの端が見える 名もなきビーチ
続いてやってきたのは「名もなきビーチ」。湾の一番奥まった場所からの景色がこちら。
穏やかな遠浅の海の先に、クロワッサンの両端が見えています。
まるでテレビで見る東南アジアリゾートの雰囲気。
海辺でのんびりと過ごした方にはとっておきの場所だと思います。
続いてはクロワッサンの左端へ。
と思って道を歩いていたら、港側の海に出てしまいました。船の時間も迫っているので、このまま砂浜を歩いて港へ戻ります。
帰りの船、この日の渡久地港第2便船やってきました。予定通り滞在時間は1時間半、10時半の船で本島へ帰りました。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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