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今回は「2019年 沖縄全島エイサーまつり&オリオンビアフェスト」に行ってきた時の様子をお届けします。
沖縄全島エイサーまつりとは
沖縄には、日本本土とは異なる独特の文化が今も残されています。夏の風物詩【盆踊り】もそのひとつでしょう。
そもそも盆踊りは、祖先をあの世へ送り出すための念仏踊りが由来。これと同じ意味を持つ沖縄の風習が「エイサー」です。旧盆の夜は各地でエイサーが行われていますが、集落ごとに開始日時はバラバラ。沖縄旅行で本場のエイサーを見たいと思っても、「いつ・どこで行われているのか」という情報を手に入れるのは難しいです。
南城市にある「おきなわワールド」では、毎日数回、スーパーエイサーショーが行われています。しかし、沖縄に長く住んでいる方々は皆さん、「あれはエイサーではない」とおっしゃります。おきなわワールドで行われているのは、あくまで「ショー」のようです。
そこで、本場のエイサーを見てみたいという方におすすめなのが【沖縄全島エイサーまつり】。1956年から行われており、2019年で64回目になるイベントです。
沖縄市で行われる道じゅねーへ
沖縄では各集落にある「青年会」の活動が盛んで、エイサーも青年会によって継承されています。旧盆明けの最初の週末、沖縄本島各地の青年会が沖縄市に集結し、エイサーが披露されるのが沖縄全島エイサーまつりです。
エイサーまつりの初日、「コザゲート通り」にやって来ました。
ここで行われるのは「道じゅねー」。道じゅねーは通常、各家の無病息災・家内安全・繁盛を祈って、青年会一団がエイサーを踊りながら集落を練り歩くというもの。各集落の道じゅねーは、何時にどこを通るのか公になっていません。決められた時間に決まった場所で道じゅねーを見ることが出来るのは、エイサーまつりならではです。
エイサーのまち・沖縄市。1956年、沖縄市の前身・コザ市の主催で開催された「全島エイサーコンクール」をきっかけに、エイサーが沖縄の伝統行事に発展したそうです。今では世界中にエイサー団体があります。
道じゅねーの主役は沖縄市の青年会。早めに到着したので、最前列(地べた)を確保することにも成功しました。
いよいよ始まりました!「相当混雑する(ゆえに、沖縄に住んでいるとなかなか行く気にならない)」という話を聞いてましたが、思っていたよりも人は少ないです。
沖縄市各集落の青年団によるエイサーが次々とやって来ます。
三線の弾き語りも歩きながら行われており、このリズムに合わせて皆さん踊り、太鼓の音が響き渡ります。
この日道じゅねーに登場するのは9つの団体。それぞれエイサーには違いがあります。
沖縄では小学校などでも、エイサーの練習があるそうで、皆さん感覚は身体に染みついているのでしょう。
梅雨が明ける頃、夜になるとどこからか聞こえてくるエイサー太鼓の音。沖縄で生まれ育った方から、「この音を聞くと夏を感じる」という話も聞いたことがあります。
こちらはゲストでしょうか。パンフレットによると、東京・中野区で活動している団体のようです。
エイサーの歴史
本場のエイサー見ながら、何となく「青森のねぶた祭りと似た雰囲気だな」と思いました。1603年に琉球へ漂着した浄土宗の学僧・袋中上人が、3年間かけて浄土宗の布教に努め、その時に伝えられた念仏が今もエイサーの中に念仏歌として受け継がれています。
エイサーの祖とも言われている袋中上人の出身地は沖縄ではなく福島県いわき市。東北出身の人物が伝えた踊りがルーツということは、東北の祭りとエイサーの雰囲気が似ていても、不思議なことではありません。
エイサーという言葉の起源は諸説あり、詳細は分かっていないようです。『おもろそうし(琉球王朝時代の祭祀で用いられていた言葉を集めた歌集)』の中にある「いろいろのゑさおもろ」の「ゑさ」が由来という説もあります。
沖縄市のゆるキャラたちが登場すると、会場はこの日一番の盛り上がりをみせていました(笑)
19時に始まった道じゅねーも、あっという間に21時。これにて沖縄全島エイサーまつり、3日目のうち1日日が終了です。
オリオンビアフェストも行われている
2日目は「沖縄市青年まつり」と題され、沖縄市の青年団によるエイサーがステージで披露されますが、そちらには行かず…
最終日にもう一度沖縄市へやってきました。2日目も最終日も会場となるのは「沖縄市コザ運動公園陸上競技場」です。
すでにエイサーは始まっており、まだ明るい時間にも関わらず、たくさんの方が集まっていました。入場料は無料、出入りも自由ですが、スタンド席だけS席、A席など、ランク付けされた有料エリアが設けられています。
こちらが会場の案内図。駐車場はないので、歩くか、周辺施設(イオンモールライカムなど)から出ている臨時バスを利用する必要があります。会場周辺は住宅地でもあり、かなりの数の警備の方が配備され、路上駐車防止対策は徹底されていました。
そして、会場図をよく見ると「オリオンビアフェスト会場」と書いてあります。なんと沖縄全島エイサーまつり2日目と最終日は、隣接する会場でオリオンビアフェストも行われているのです!
オリオンビアフェストはオリオンビールが開催するビール祭り。2019年は石垣島・宮古島・沖縄市で開催され、さらに10月には台北でも開催が予定されています。
こちらも入場は無料ですが、アルコール付きのイベントということで、手荷物検査や身分証明などのチェックは厳しめ。チェック通過後、会場内ではこのリストバンドを付ける必要があります。
会場内はこんな感じ。まだ17時前ですが、みなさん飲んでいらっしゃいます。私は原付なので、会場の見学だけです。
最も長い行列が出来ていたのは、オリオンビールのグッズ売り場。那覇空港や国際通りでも、Tシャツやスマホケースをはじめ、様々なオリオンビールグッズが販売されていますが、やはり人気は高いようです。
焼いたお肉の香りとアメリカンな雰囲気が漂う出店は「パナマ原人」。
そのおとなりの出店はA&W、通称エンダーです。 販売されている商品は基本1,000円となかなか高額ですが、ビールに合わないわけがありません。
ずらっと並んだオリオンビールの旗が誘ってきます。私は原付ということに加えて、お金すら持ってきていなかったので、こうした出店はひとつも楽しむことが出来ず。
ただ、会場では会話も聞こえないほどの爆音で音楽ライブが行われており、フェスの雰囲気は楽しめました。
2日間のステージプログラムによると、「サスケ」や「BENI」といった全国的に知名度があるアーティストも登場するようです。
夏の沖縄観光にもおすすめ
エイサーが行われる競技場周辺も賑わっています。
出店で山羊汁が売られているのは沖縄ならではです。
こちらも沖縄ならでは、泡盛「瑞泉」の出店です。
そして、沖縄の祭りの定番といえばこちら。中に入って遊ぶことが出来る巨体ガチャピンです。沖縄で少し規模が大きいお祭りに行くと大体置いてあります。
なお、空中ブランコが置かれているのは初めて見ました。
こちらは沖縄全島エイサーまつりのオフィシャルグッズショップ。
2,000円~3,000円くらいの、タオルとTシャツがメインでした。
しばらく周辺を散策してから、再びエイサー会場へ行ってみると、かなり人が増えていました。肝心のエイサーは、この場所からだとよく見えないので、もう少し近くに行ってみます。
ブルーシートを用意して場所を確保している方も多いです。これ以上前に行くことは無理でしょう。
道じゅねーはお祭り感がありましたが、後半の2日間はコンテストの要素が強いようです。
時刻は18時前。最後は会場全体で踊るカチャーシーと、打ち上げ花火もありますが、ずっと立ちっぱなしで疲れたので、明るいうちに帰ることに。
夏の沖縄観光にもおすすめです。沖縄好きな方には、ぜひ一度その雰囲気を体験してもらいたいなと思います。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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