禁酒の宿でお酒が飲める!礼文島・桃岩荘の「やぐら祭り」に参加|2025 旅行記14

北海道

ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は「2025年 公共交通機関で行く 北海道の旅」その14をお届けします。

★前回の記事は こちら ★

礼文島 香深港周辺を歩いて散策

2025年8月15日、日本人が暮らす最北の有人島・礼文島にある「桃岩荘ユースホステル」に滞在しています。

時刻は午前9時。稚内行きのフェリーを港で見送ったあと、歩いて桃岩荘へと戻ります(約4km)。その途中、港のそばにあるミラーの前で記念撮影。

■参考:8年前にもこのミラーで記念撮影をした

真冬の北海道へ!日本最北端・宗谷岬と礼文島で最北端到達証明書をゲットする|2017 旅行記
真冬の北海道へやって来ました。今回の旅の目標は「日本最北端を制覇する」こと。新千歳空港からはJR線を乗り継いで、最北端の地・稚内へ。午前中は稚内駅からバスで宗谷岬へ向かい最北端証明書をゲット。午後は船に乗り最北端の島・礼文島上陸。礼文島では到達証明書が無料配布されています。最後は最北端のマックで時間をつぶしました。

港がある香深(かふか)は、礼文島の南部に位置する町の中心地です。明治期から弁財船による交易でひらけた歴史ある港町で、現在も島内の人口の多くがこのエリアに集中しています。

こちらは港のそばにある「カフカ製パン」。桃岩荘で出会って結婚した本州出身の元ヘルパー夫婦が、礼文島に移住して開業したお店です。

パンの種類も豊富で、素泊まりの桃岩荘の宿泊者にとってはありがたいお店です。

行列ができているお店を発見。こちらは「炉ばた ちどり」。ほっけのちゃんちゃん焼きが名物のお店です。港周辺には、他にもいくつか飲食店があります。

鮭などの魚と野菜を焼いて味噌などで調味した日本の郷土料理。北海道や青森県の漁師町の名物料理(Wikipedia「ちゃんちゃん焼き」)

港のそばにある中島商店でビールをゲット。カフカ製パンで買った、利尻昆布のだしを使ったカレーパンと一緒にいただきました。フェリーターミナルでの休憩を挟みつつ、2時間半ほど港周辺を散策。そろそろ桃岩荘へと戻ります。

港のそばにある信号機。礼文島には2つだけある信号機のひとつです。

礼文町では、交通事故死ゼロの記録が5,509日(15年以上)も続いているそうです。とはいえ、港周辺は車の往来もそれなりにあるので、歩いている間も気は抜けません。

こちらは1800年代初期に建てられたと伝わる厳島神社。かつて礼文島には、漁を営む家々が航海の安全や大漁を願って祠を建てる風習がありました。明治中期以降、こうした祠の一部が社殿や鳥居を備えた神社として整えられ、島民たちの手で受け継がれてきたそうです。

この道を左へ。2016年まではこの道を桃岩登山口方面に向かった先に桃岩トンネルがありました。

赤い線が桃岩トンネル

新桃岩トンネルの開通と同時に、旧桃岩トンネルは廃止されました。現在の地図には道として表示されていませんが、Googleマップのストリートビューには現役当時の姿が残っていて、航空写真からはトンネルを抜けた先の道の跡も確認できます。

こちらが2016年11月に開通した全長約1.5kmの新桃岩トンネル。歩道もあり、照明もしっかり効いて明るいので、徒歩でも安心して通れます。

トンネルを抜けて島の西側にやって来ました。いつの間にかどんよりとした雲はなくなり、清々しい青空と夏の白い雲が広がっています。そして、暑い……

こんな道端にも、本土ではあまり見かけない草が生えていました。礼文島では、本州では標高2,000m級の山でしか見られないような植物が、海抜0mから自生していて、その種類はおよそ300種にものぼるそうです。この草も高山植物でしょうか。

こちらは波打ち際に打ち上げられた大量の昆布。なお、礼文島で獲れる昆布も「利尻昆布」と呼ばれています。礼文島産の利尻昆布は、荒波に揉まれて育つため品質が高く、漁獲量も限られることから、利尻昆布の中でも別格の存在として知られているそうです。

こうして打ち上げられた昆布も、漁業権を持つ礼文島の漁師さんたちが手で拾い集めるため、勝手に獲るのはNG

翌日には「拾い昆布」を、漁師さんが干している様子も見ることができました。

桃岩荘へと続く一本道。左は山、右は海という、大自然の中を歩きます。この道沿いに桃岩荘以外の建物はなく、電柱もまた、桃岩荘のためだけに立っているものです。

礼文島は地殻変動によって隆起してできた島。島の西側には、高さ200m級の断崖が南北20kmにわたって続き、奇岩・巨岩が織りなすダイナミックな景観が広がっています。

「桃岩」という名前の由来

桃岩荘のすぐそばにある景勝地「桃台猫台」に到着しました。この展望台からは、桃岩荘の名前の由来にもなっている【桃岩】を見ることが出来ます

こちらの果物の桃に似た形をした岩が「桃岩」。幅200〜300m・高さ190mもある巨大な溶岩ドームで、どうやら学術的にも珍しいものとして注目されているそうですが、案内板などはありません。

かつて、桃岩の横には牧場があったそうで、その名残と思われる構造物が残っていました。現在は利尻礼文サロベツ国立公園の特別保護地区に指定され、開発ができないように保全されています。

■参考:1

こちらは展望台から見た西海岸の景色。

海の色も綺麗です。

桃台猫台には駐車場やお手洗いもあり、香深港からここまでは路線バスで来ることも出来ます。なお、2026年7月時点で、バスは1日1往復のみの運行です。

そして、桃台猫台から先の道は、桃岩荘宿泊者以外立入禁止となっています。

日本標準時で12時半、桃岩荘に戻ってきました。到着すると、宿の前には日本国旗が掲げられ、ヘルパーさんたちが設営作業に取りかかっています。

この日の夜は、年に一度のビッグイベント「やぐら祭り」。スタートは桃岩時間の18時45分、日本標準時で18時15分の予定です。

ということで、それまでは食堂やいろりの間でだらだらと過ごしていました。日中の桃岩荘はとても静かで、なんとも穏やかな時間が流れています。

しかし、お客さんがやって来ると、ヘルパーさんの合図で皆さんが玄関に集合し、盛大にお出迎え。そして再び、静けさが戻ってきます。

この日の最高気温は26度。冷房も扇風機もないため、だらだら過ごしていても、室内はなかなか暑かったです。宿の前からは海岸に下りられるので、涼みに海へ入る人もいました。

桃岩荘のビックイベント「やぐら祭り」に参加

桃岩時間で18時半になりました。

やぐら祭りの詳細はまったくの謎です。毎年恒例の伝統あるイベントのようですが、ネット上にも情報はありません。

とりあえず、外で夕陽を眺めながら待ちます。

桃岩時間19時、お神輿が登場しました。桃岩荘の夜は毎日「お祭り騒ぎ」のような賑やかさですが、年に一度のビッグイベント「やぐら祭り」では、いったい何が繰り広げられるのでしょうか

基本的には普段のミーティングと同じで、ヘルパーさんたちがステージに立ち、場を仕切ってくれるので、流れに身を任せておけばよさそうです。施設内も開放されているので、疲れたら中で休むことも出来ます。

禁酒の宿でお酒が飲める日

お祭りということで、ヘルパーさんが屋台も用意してくれています。

屋台で売っているのはやきそば・からあげ・えだまめ・おにぎり・イカ焼きなど。料金は300円前後と、良心的なお値段です。

元ヘル夫婦が営むカフカ製パンさんも出店していました。

こちらは、確か合計1,000円以上の購入で参加できた抽選の景品交換所。景品は桃岩荘の歌集や音源など、マニアックなものばかりでした。

そして何より特別なのは、普段は禁酒の桃岩荘で、お酒が飲めること。出店で缶ビールやチューハイが販売されます。桃岩荘で飲酒が許されるのは年に3回だけ。6月1日の開所日、9月30日の閉所日、そしてやぐら祭りの日です。

アルコールだけでなく、ソフトドリンクも販売されています。

イカ焼き(確か礼文島産)もゲットしました。

夕陽の儀式

さらにこの日は水平線に雲がなく、美しい夕陽も見ることができました。

どうやら外でやぐら祭りが開催できること自体、かなり久しぶりのことのようです。何も知らずにこの日程で予約をしたので、貴重な機会に立ち会えたラッキーな1日となりました。

夕陽を前にして、横一列に並んだヘルパー陣。沈みゆく太陽を歌いながら見送るのは、やぐら祭りに限らず桃岩荘で日々行われている儀式のようです。

そして、水平線に太陽が沈みました。やぐら祭りはここからが本番です。

最後はやっぱり歌って踊る

もう1本クラシックをいただいて、3本目はガラナサワー。

続いては〇×ゲーム。最後まで残った人には桃岩荘オリジナルグッズがプレゼントされました。

ガリガリ君の早食い競争では、ヘルパー陣がお手本を披露した後に、参加したい人たちがステージへ。私も参加しましたが優勝はならず。こちらも優勝した人には景品がありました。

じゃんけん大会でも、ヘルパーさんに勝ち続けた人は景品をゲット。

最後は皆で歌って踊り、桃岩時間の22時にお開きとなりました。なお、シャワーはすでに利用時間を過ぎているので利用出来ません。我々はやぐら祭りが始まる前に、済ませておきました。

いろりの間で、つかの間の団らん時間があった後、22時半に消灯。こうして桃岩荘2日目が終了しました。

.

今回はここまで。本日もありがとうございました。

.

礼文島・桃岩荘の夜は毎日「お祭り騒ぎ」のような賑やかさですが、年に一度のビッグイベント「やぐら祭り」では、いったい何が繰り広げられるのでしょうか。何より特別なのは、普段は禁酒の桃岩荘でお酒が飲めること。屋台では缶ビールやチューハイも販売されます。今回、実際にやぐら祭りへ参加してきたので、その様子をお届けします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました