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今回は【初めての小笠原諸島旅行記】その3をお届けします。
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小笠原諸島・父島に上陸

2016年9月8日 11時
24時間の船旅を終え、おがさわら丸は小笠原諸島・父島に到着しました。
激しい波の影響を受けたはずですが、1分の遅れもなく、定刻通り到着するとは、なかなか凄いことです。

父島に訪れる人は、全員おがさわら丸に乗船してくるので、港は多くの島民が集まり、賑わっています。
下船したらまず、自分が泊まる宿の名前が書かれた看板を探して、そこへ向かいます。
ちなみに、当時の私が、父島に上陸してまず撮った写真がこちら。

おがさわら丸の船底に集まる魚たち。
「港なのにたくさん魚がいる」ということに驚いて、写真を撮りました。
後で聞いた話によると、この魚たちは、父島到着後のおがさわら丸から排出されている、人間の汚物を食べに来ているそうです。

今回は私は、完全ノープランで島にやってきましたが、小笠原諸島では、野宿が禁止されているため、宿だけは決めていました。
3泊4日お世話になるのは「小笠原ユースホステル」です。
大きな荷物は車で運んでもらい、宿まではこの日チェックインする人たち全員で、歩いて向かいます。
港から宿までは10分程度で到着。
チェックインの手続きを済ませ、部屋に荷物を置いたらフリータイム。
お昼過ぎなので、ランチに出かけたり、さっそく海の半日ツアーに参加したり、皆さん宿からどこかへ行ってしまいましたが、さぁここからどうしましょう…。
ノープランで途方に暮れる
とりあえず、宿の周りを歩いてみることにしました。

道端に立派なガジュマルがありました。
東京都心と比べて、それほど気温差は感じませんでしたが、こうした植物や木々を見ると、南国が感じられます。

こうした看板を見ると、「本当に小笠原諸島に来たんだな」と実感します。
しかし、事前学習はほとんどせず、しかもノープランなので、どこに行って何をすればいいのか、いまいち分からない状態でした。

こちらが父島のメインストリート。
宿泊施設・飲食店・お土産屋・行政機関などは、この周辺にまとまっており、人口2000人ほどの島とは思えないほど活気があります。
港からも近く、宿から歩いて行ける範囲に、これだけ色々とまとまっているのは、とても便利です。

メインストリート沿いにはスーパーが2店舗あり、そちらを覗いてみると、リンゴが1玉150円(高い?)で販売されていました。
こうした生鮮食品は、人と同じく、おがさわら丸で島に運ばれて、入港日の夕方、棚に並べられるので、まだこの時間は品薄状態。
前浜海岸でシュノーケル
早々にスーパーを出て、ビーチへやってきました!

こちらは、集落から最も近くにある「前浜海岸」。
アオウミガメが産卵のために上陸するビーチでもあります。

水は綺麗ですが、曇っていて景色は微妙です。
また、ビーチには誰もいません。
しかし、陸を歩いていても、いまいち面白くなかったので…

水中へ!とりあえず海に入ってしまいました。
小笠原ユースホステルから前浜海岸までは5分もかからないので、持参していたシュノーケルセットを取りに戻りました。
また、誰もいない海で、1人で泳ぐことは危険なので、「海に入る」ということを、スタッフの方に伝えておきました。

台風の影響か、透明度は微妙でしたが、魚が多く、少しだけテンションが上がりました。
前浜海岸は、遠浅のビーチなので、通常は波や流れもほとんどありません。
あまり泳ぐのが得意でない方でも、比較的安全に楽しむことが出来ると思います。

こちらの白黒の魚はロクセンスズメダイ。
小笠原でシュノーケルをすると、ほぼ100%見ることが出来る魚です。

浅瀬で魚を見ることが出来て、安全なのに、泳ぐ人がほとんどいないのは、島内に、もっと美しいビーチがあるからです。
パンフレットでビーチが紹介されていて、現代人はそこにあるビーチの名前を調べて、比較検討するのが一般的ですが、それすらしていませんでした。
目の前に海があったから、泳いだのです。
お金がない 港周辺を当てもなく歩く

海から上がって休憩。時刻はまだ13時。
さぁ、3泊4日のまだ2時間しか経っていませんが、次は何をしようという感じになっていました。
それを相談する相手もいません。パンフレットを眺めても、お金がかかるツアーばかり載っています。

当時の私は、金銭的な余裕がなく、朝食用に食パン、夕食用にカップ麺を持参しており、昼食は食べず、5泊6日の小笠原滞在を乗り切ろうとしていました。
イルカを見たり、近くの無人島に上陸したり、トレッキングをしたりする1日ツアーは、ほとんどが1万円からです。

しばらく、前浜海岸で海を眺めながら、身体を乾かして、ユースホステルに戻ってきました。
一緒にチェックインした他のゲストの方も、皆さんまだ出かけているようで、残っている人は誰もいません。
あてもなく、再びメインストリート方面へ向かいました。

港へやってくると、ははじま丸はすでに出港しており、おがさわら丸だけが停泊していました。
おがさわら丸の運航スケジュールは、基本的に以下の通りです。
1日目 東京・竹芝桟橋 出港
2日目 父島入港
3日目~4日目 父島停泊
5日目 父島出港
6日目 東京・竹芝桟橋 帰港
この運航スケジュールを、島では「1航海」といい、ほとんどの観光客が、1航海で小笠原諸島を訪れています。

港沿いをぐるっと歩いて、向こう側まで行ってみます。

道端の木々も南国チック。

そして、それらの木々には、もれなく、こちらのキットが装着されていました。
よく見ると「環境省 グリーンアノール駆除事業」と書かれています。
グリーンアノールは外来種のトカゲ。こちらのキットはいわば、『グリーンアノールホイホイ』として、機能しているのです。
実際に、干からびたグリーンアノールが入っているキットも、いくつかありました。

こちらの団地は都営住宅。
小笠原諸島は東京都小笠原村に属しています。島内を走る車は品川ナンバー、最低賃金も東京水準です。
都営住宅は、その家賃の安さから、空室が出るたび争奪戦になるという話を聞きました。

ということで、のんびり湾に沿って歩いて、無料でウミガメを見ることが出来るという、小笠原海洋センターまでやってきました。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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