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今回は「2019年→2020年 年末年始の旅」その9をお届けします。
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おがさわら丸の船内で年越し
2019年の大みそか、時刻は23時半過ぎ、私はおがさわら丸の船内にいました。

もうすぐ年越しです。大みそかに竹芝桟橋を出港する便が設定されることは、滅多にありません。おがさわら丸の船内かつ、黒潮の潮流の真ん中で年を越すという、超貴重な瞬間ですが、船内では何かイベント的なことがあるのでしょうか…

2020年になりました!! が、船内はとても静かです。イベントや特別な船内放送はなく、起きている人もほぼいません

受付にいたスタッフの方たちも、「あ、年越ししましたねぇ」 と静かに会話をしていたので、少し聞いてみると、この便はあくまで「通常の航海」。消灯後ということもあり、特別なことは、安全上出来ないそうです。しかし、次の楽しみとして「初日の出」があるので、それまでしばし仮眠。
おがさわら丸から見る初日の出

2020年1月1日、時刻は5時半。父島までは残り241km。船の揺れはほとんどなくなり、外が明るくなるのと同時に、デッキも開放されました。

外は生暖かい風が吹き、全く寒くありません!この感動は、実際に体験した人にしか伝わらないものです。

少しずつ空が焼けてきました。私は日本各地を巡っていますが、『父島に向かうおがさわら丸から見る朝陽』が、日本で一番きれいな朝陽だと思っています。ちなみに、その次に綺麗だと思う朝陽スポットは、富士山の山頂です。

水平線に雲があるので、太陽が海から昇る様子を見ることは難しそうです。

空の色が海にも反射し、周辺一帯がオレンジ色に… とても幻想的な景色が広がります。これは船で寝る旅をしないと、見ることが出来ません。

いよいよ太陽が顔を出しました。これがおがさわら丸から見る、2020年の初日の出です!

事前の天気予報だと「曇り」でしたが、何とか晴れてくれてよかったです。父島に着いてから聞いたところによると、年越しの時は雨が降っており、毎年恒例の打ち上げ花火は中止。初日の出も、父島からは見ることが出来なかったそうです。
★初日の出の動画★
・おがさわら丸の船内で年越し
・おがさわら丸のから初日の出
という、全小笠原諸島ファンが羨むであろう激レアな体験をして、あとは島が見えてくるのを待つのみ。船酔いは回復しましたが、特に何かをする気にもならないので、初日の出を見た後は、目覚ましをかけず再び眠りました。
カツオドリがお出迎え!小笠原が見えてきた
前日の時化の影響で、父島の入港が遅れるというアナウンスで、目が覚めました。

東京から父島に向かうおがさわら丸はいつも、ぴったり11時に到着するので、20分だけでも遅れることは珍しいです。ちなみに、冬場、父島から東京に向かうおがさわら丸は、ほぼ確実に到着が遅れます。そして、この20分遅れは、私にとって一大事でした…(理由はこちら)

デッキに出ると、小笠原諸島の最北端に位置する「北之島」が見えて、いよいよ小笠原諸島の海域に入りました。

カツオドリも飛んできました。小笠原諸島が近づいてくると、どこからともなく、カツオドリたちが、おがさわら丸周辺に集まってきます。今回はその数がとても多く、まるで「あけましておめでとう」と、挨拶をしてくれているかのようでした。

この青空とまぶしい太陽、写真の真ん中にある黒い影はカツオドリ。「ボニンブルー」と称される、真っ青な海を静かに進むおがさわら丸に吹くのは、冬を忘れさせる柔らかい海風。「小笠原に帰ってきた」という実感が湧いてきました。

いよいよ父島が見えてきました。
船内には、父島到着1時間前を告げる放送が流れ、久しぶりに電波も復活します。私も下船準備を済ませて、到着するまでは、デッキで過ごしていました。

さあいよいよ父島・二見湾に入港。自分でも「本当に沖縄から来ちゃったな」と、改めてグーグルマップで自分の現在地を見て、ニヤニヤしていました(笑)
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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