路線バスでオリオンビールの工場見学へ!ビール2杯の試飲とおつまみ付き|2021 沖縄旅行記

沖縄県

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今回は「2021年 路線バスで行く 沖縄お酒の旅」後編をお届けします。

★前回の記事は こちら

路線バスでオリオンビールの工場見学へ

土日祝1日限定フリー乗車券を利用した沖縄本島路線バスの旅。テーマは『飲んだくれ呑兵衛の旅』です。

旅の前半、津嘉山酒造で泡盛の試飲をしましたが、沖縄で絶大な人気を誇るお酒といえば、やっぱりオリオンビールです。

名護市の工場で開催されている工場見学ツアーに参加するため、「名護十字路」というバス停でバスを降車。バス停から工場までは歩いて10分もかからずに到着します。

2022年度までは参加料が無料で、グラスビール2杯を試飲することが出来たこともあり、1日数回開催されているツアーはいつも予約が埋まっている印象でした。2023年度からは18歳以上1人につき500円がかかります。

■ 参考:工場見学の予約はこちら

今回は運よく予約を取ることが出来たのでした。ということで、念願のオリオンビール工場の中へ。

■ 参考:沖縄でスッパイマンの工場を見学

オリオンビールが沖縄のビールである理由

工場の受付へ行く前に、銀行のATMのような建物を発見。「副産物販売所」と書かれています。

ここでは販売されていたのは500kgのサイレージ(=家畜用飼料)と乾燥酵母。ビールの製造過程で出たが加工され、業務用の飼料になっているのです。

受付を済ませ、ビール試飲券をゲット。ビール工場見学(試飲付き)は他の場所でも人気ですが、沖縄には電車がありません。ビールの試飲をするためには、お酒を呑まない同行者がいるか、バスか、近くに泊まるといった対策が必要です。

こちらは受付近くにあったマシーン。その周りに並んでいるのは大麦です。

工場見学ツアーの開始時間までは、「ORIONレトロ館」でオリオンビールの歴史を知ることが出来ます。

昔のオリオンビール缶が並んでいますが、一番上は1970年。沖縄の本土復帰前のものです。オリオンビールは当初「沖縄ビール」という名前で1957年に創業。その後、一般公募により「オリオンビール」という名が決まり、名護工場が建設されました。

沖縄の古い商店も再現されています。現在の沖縄は観光を中心とした第三次産業が中心ですが、オリオンビール創業の背景には「沖縄に第二次産業を興す」という目的があったそうです。

ちなみにこちらは稚内駅前のスーパーで撮った写真。名護工場で製造されたオリオンビールが、日本最北の地まで届き、サッポロ・クラシックと並んで販売されていた様子です。

こちらは東京都内のスーパーにて。商品名をよく見ると「アサヒ オリオンドラフト」と書かれています。沖縄県外では基本的に、名護工場で製造された缶ビールに「Asahi」のロゴが印字され、アサヒビールが販売を代行しているのです。

阪九フェリー ひびきの自動販売機

また、オリオンビールは日本各地の長距離フェリーでも販売されており、最近では沖縄のビールから、海や南の島に合うビールとしての地位を確立しています。

今回の旅で一番最初に呑んだお酒もオリオンビールのチューハイWATTA。名護工場にはpokke104 池城由紀乃さんが描いたWATTAのデザインの原画も展示されていました。

オリオンビールの製造現場へ

ツアーの開始時刻である15時になったので、いよいよオリオンビール製造の現場へ潜入。

ガイドツアーの所要時間は約30分。まずはビールが出荷されるまでの製造過程を知ります。

名護工場では1時間に72,000缶もの缶ビールが出来るそうです。

ビールの原料は水とホップと麦芽。ホップはビールに苦みと香りをつける植物、麦芽は発芽した大麦です。オリオンビールに使用するホップは外国産のようですが、大麦は2020年から伊江島産のものが使用されています。

伊江島は小麦栽培に適した土壌と気候で、古くから小麦の栽培が行われていたそうです。

■ 参考:2019年 伊江島旅行記

続いては、いかにも工場らしい場所へやってきました。ビールの製造過程は大まかに以下の通り

  • 大麦を発芽させて麦芽を作る
  • 「糖化」によって麦芽のでんぷんを糖に変える
  • でんぷん糖を含んだ麦汁をろ過して、ホップの添加・煮沸を行う
  • 冷却した麦汁に酵母を加え発酵させる
  • 1か月熟成させ、炭酸ガスの調整やろ過をする

仕込窯」があるということは、ここで何かを仕込んでいるようです。

こちらもまたいかにも工場らしい景色ですが、この日は土曜日。土日祝は工場が稼働していないため、マシーンもお休みでした。

完成したビールはこちらのタンクにストックされています。350ml缶を1日1本1人で飲んだ場合、このタンクのビールを飲み切るまでには約1500年かかるとか。

そして、こちらはビールの樽!洗浄された後に再利用されています。

最後はビールが缶に詰められる工程です。

壁一面にオリオンビールの缶が並べられ、中心に「1分」と書かれています。これは、1分間に350ml缶を1,200缶詰めることが出来ることを表現しているそうです。

オリオンビール2杯の試飲とおつまみ付き

工場見学はこれで終了ですが、多くの見学者にとってはここからがメインイベントといえるでしょう(笑)

工場内にある「やんばるの森」へ移動。

グラスビール2杯+おつまみ】を頂きます!ただし時間制限付き。一気飲みなどの無理は禁物です。お酒が飲めない場合は、ノンアルコールビールやソフトドリンクも用意されています。

またこちらではオリオンビールの公式グッズも販売されているので、買い物の時間も考慮する必要があるかもしれません。

お酒好きの人は我慢せず、レンタカーを諦めて、公共交通機関バス)の利用がおすすめです。

■ 参考:那覇から名護までは高速船もある

世冨慶バス停から路線バスで那覇へ

工場を出たのは16時。帰りのバス停は、工場から20分ほど歩いた場所にある「世冨慶」。国際通りや那覇空港までの高速バスも停車するバス停ですが…

私は土日祝1日限定フリー乗車券を利用しているので、路線バスで2時間半以上かけて那覇へ向かいます。

国際通りまで戻ってきたのは20時。これにて沖縄の路線バスで行く、飲んだくれ呑兵衛の旅は終了です。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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